ハバチの幼虫:バラの病気・害虫

2021年2月13日バラ用語

※閲覧注意 虫画像あり

ハバチの幼虫とは

バラの害虫:ハバチの幼虫とは
バラの害虫:ハバチの幼虫とは

ハバチの卵からかえった、2~4cmほどの芋虫。
ハバチの成虫が、バラの茎に産み付けた卵からかえり、多いと100匹以上孵化する。ハバチの種類は多く、体色や大きさも様々。バラの害虫として代表的なものはチュウレンジハバチ。

ハバチの幼虫の被害は?

ハバチの幼虫は、バラの葉を食べる。かなりの勢いで食べるので、枝一本くらいはすぐに丸裸になってしまう。
ただし、それによってバラが枯死にいたることはあまりない。たいてい、食われた葉と、散らばるフンで発見され、ガーデナーが対策できるからである。

被害が発生するシーズンは、春~秋。要するに、「バラの良い季節」は、ずっとハバチが発生しうる季節である。

ハバチの幼虫を発見するには

上の項にも書いたように、バラの葉が食べられて、フンが落ちていたら、まずハバチの幼虫の存在が疑われる。一見いないようでも、葉裏まで見ると発見できる。
発見は、早ければ早いほど被害を抑えられるので、観察することが大事になる。

幼虫を発見したら、捕殺や、殺虫スプレーで対処する。幼虫が群がっている葉ごと、枝ごとを切って処分することもできる。

ハバチの卵を発見したら

ハバチは、バラの茎に産卵管を挿しこんで卵を産み付けるため、産卵した枝には黒い筋が入る。その筋の中で卵が育つので、数日すると、筋の場所が開いてくる。
このまだ孵っていない卵の状態で見つけることができたら、

  1. 爪楊枝などで卵をつぶす(あまり強くつぶすと枝を傷めるので注意)
  2. 卵がかえっても幼虫が出てこられないように、卵の部分を上から接着剤やテープで覆ってしまう
  3. 茎ごと切ってしまう

という方法で駆除する。
上の1の方法に、「強くつぶすと枝を傷める」と書いたが、特に強くつぶさなくても(あるいは、全くつぶさなくても)枝に入った筋が大きく開き、裂けることによって、枝が傷むことも多々ある。

予防=ハバチの成虫に産卵させない方法

※「完全に防ぐ」ことは難しいです

ハバチの成虫を、卵を産む前に見つけて捕殺(動きが遅いので、見つけたら捕殺は比較的簡単)や殺虫スプレーで撃退すれば、産卵させずに済むが、現場で見ていないとできないことなので限界がある。

完全室内管理や、ネットで覆うなどすれば、ハバチが飛来できない状況が作れるが、現実にはどちらも難しいことが多い。

虫をくっつけて取る粘着シートを設置することも、有効ではあるが(実際にハバチがついてくるので)、すべてのハバチを捕ることができるわけではなく、また、見た目が良くないことが多いので、バラガーデナーにはあまり好まれていない。

ハバチに有効な薬剤は?

殺虫剤 GFオルトラン液剤 100ml 
住友科学園芸【ベニカXスプレー】殺虫殺菌剤 900ml
住友化学園芸:ベニカXファインエアゾール 450ML

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Posted by s-ma