交配:バラの栽培・管理

2020年8月29日バラ用語

交配とは

言葉本来の意味は、「受粉を、自然に任せず人工的に行うこと」だが、一般的に「バラの交配」と言うと、「交配して、新品種を作る」ことを指している場合が多い。

バラの交配は、その道のプロが、日夜多大な努力(と資金)を費やしており、おかげで毎年数え切れないほどの新品種が誕生する。

しかし、専門家でないと、バラの交配ができないかと言えば、決してそうではなく、素人でもやろうと思えば交配はできる。
作業は、文字に書くと単純なことで、
「母親品種に、父親品種の花粉を持ってきて受粉させ、結実を待ち、結実したら種をまき、育てる」
だけである。
ただし、

  • 結実しない(この第一関門を越えたら立派なもの)
  • 結実はしたが、それが発芽しない
  • 発芽までこぎつけたが、成長しない
  • 成長したが、なんの取り得も無い株だったor単に先祖返りしただけだった

というようなことがほとんどである。
要するに、トライするのは簡単だが、ゴールまでいたるのはかなり難しいのだ。
それを無駄な労力と思うのは、バラにも交配にも興味が無い人の言うことであって、世の中には、結実しやすい受粉の組み合わせを、何十年も黙々と試している趣味の人が多数存在している。

バラ用語

Posted by s-ma